【重要】クリーニングしたら付いてくるタグの正体とは!?

クリーニングに衣類を出すと、細長い紙のタグがついて返ってきます。このタグは「クリーニングタグ」という名前で、番号が書かれていることが多いです。さて、この「クリーニングタグ」の役割や、書かれている内容の意味をご存知の方は、案外少ないかもしれません。
取り外すのが面倒くさかったり、衣類が傷む気がしたり、クリーニングタグにネガティブな感情を抱いている方もいるでしょうか。
しかし、実はこの「クリーニングタグ」には重要な役割があるのです。この記事では、クリーニングしたら付いてくるタグの正体について解説します。

目次

●クリーニングタグとは

●クリーニングタグは特別な紙で作られている

●クリーニングタグの重要な役割

・クリーニング品を識別する
・受け付けた情報をクリーニング工場へ伝達する
・取り違えトラブルを防ぐ
・再仕上げ依頼の証明になる

●クリーニングタグのネガティブな評価

・ピンやホッチキスで服が傷む
・取り外しが面倒くさい

●クリーニングタグを付けたくない人はどうすれば良い?

・ピンやホッチキスで服が傷む
・クリーニングタグを付ける場所は指定できる

●クリーニングタグはクリーニングに欠かせない重要な紙

クリーニングタグとは

クリーニングに出すと衣類に付けられるタグは、「クリーニングタグ」と呼ばれています。クリーニングタグはクリーニングの受付で衣服の状態や個別の注文をヒアリングした後、即座に付けられることが多いです。
クリーニングの目的はいくつかありますが、代表的な役割としては「クリーニング品の識別」が挙げられます。クリーニングタグによって衣服1つ1つに印を付けることで、品物を管理しているのです。

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クリーニングタグは特別な紙で作られている

クリーニングタグは、品物を管理するタグなので、洗濯中も衣服に付けたままにします。そのため、クリーニングタグの原料は「耐洗紙(たいせんし)」という水に強い特別な紙です。耐洗紙は非常に丈夫な素材なので、洗濯をしても破れることはありません。
一般的な紙を洗濯すると繊維の繋がりがほどけてバラバラになってしまいますが、耐洗紙は濡れても繊維の繋がりを維持できます。水に強い性質を活かして、クリーニングタグ以外にも造園用の植木札としても使われることが多いです。
また、耐洗紙は、洗濯やドライクリーニングの溶剤にも溶けません。洗濯中の圧力にも負けないため、受付から洗濯、乾燥、仕上げ工程まで常にクリーニング品に付けられています。
耐洗紙に情報を記載するペンも、特殊な「ランドリーペン」です。一般的なマジックやボールペンでは、耐洗紙に記載した情報は洗濯中に消えてしまいます。インクが流れ出て、衣服に染み付いてしまうかもしれません。しかし、ランドリーペンは水に強い耐洗インクが使用されており、水やお湯、洗濯溶剤でも滲まないため、クリーニングでも安心して利用できます。
なお、このようにクリーニングに最適化されているクリーニングタグは、世界中で使われていることも特徴です。サイズや言語が変わるだけで、クリーニングタグの重要性は世界共通といえます。

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クリーニングタグの重要な役割

さて、クリーニングタグには重要な役割がいくつかあります。代表的な役割は次の4点です。

クリーニング品を識別する
受け付けた情報をクリーニング工場へ伝達する
取り違えトラブルを防ぐ
再仕上げ依頼の証明になる

ここからは、それぞれの詳細を紹介します。

クリーニング品を識別する

クリーニングタグは先述したとおり、クリーニングの受付で確認した情報を基に、クリーニング品を識別するタグです。クリーニングタグがついているおかげで、すべてのクリーニング品が適切な状態で手元に戻ってきてくれます。
なお、クリーニングタグに記載されている識別情報は、店番号や商品番号であることが多いです。他店舗展開しているクリーニング店では、クリーニングタグの色によって店舗が一目で分かるような工夫もされています。

受け付けた情報をクリーニング工場へ伝達する

クリーニングタグは、受け付けた情報をクリーニング工場へ伝達することも役割のひとつです。通常、クリーニング店では対面受付でクリーニング品を受け取り、衣服の状態を確認します。(いわゆる検品作業)しかし、実際にクリーニングを行う場所は、受付場所とは別に設けられていることが多いです。
そのため、受付で確認した個別の情報を、クリーニングタグによって洗濯工場へ伝えます。伝達する情報としては、検品時に確認したほつれやシミ、洗い方の指示などが代表例です。クリーニングタグは指示タグの役目も果たしているといえるでしょう。

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取り違えトラブルを防ぐ

取り違えトラブルを防ぐことも、クリーニングタグの役割です。工場では、洗濯方法や衣服の種類ごとに分けられてクリーニングされます。つまり、1人の方が依頼した洗濯物も、クリーニング工程中はバラバラに離れて扱われているのです。
その後、洗濯工場でクリーニングされた衣服は、それぞれ受け付けたクリーニング店へ戻されます。しかし、クリーニングタグが無ければ、どこのクリーニング店から来た衣服か分からなくなってしまうでしょう。 また、クリーニング店で品物を返す際も、クリーニングタグの番号と伝票番号を照らし合わせて持ち主を特定します。
このように、クリーニングタグは衣服を正確に持ち主に返却するための役割も担っているのです。

再仕上げ依頼の証明になる

クリーニングタグは、再仕上げ依頼の証明にもなります。通常、クリーニングから返却された衣服からは、すぐにクリーニングタグを外してしまうかもしれません。しかし、生地のシミやシワが取れていなかったり、衣服が破損していたりした場合は、クリーニング店に再仕上げを依頼することになります。
この再仕上げを頼むためには、クリーニングタグによって、どの店でクリーニングされた衣服か特定しなければなりません。再仕上げを依頼する前にクリーニングタグを外すと保証外になることも多いため、気をつけてください。

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クリーニングタグのネガティブな評価

クリーニングタグには、クリーニング店にとっては多くのメリットがあります。しかし、クリーニングを依頼する方の中には、次のようなデメリットを感じている方もいるかもしれません。

ピンやホッチキスで服が傷む
取り外しが面倒くさい

よくあるクリーニングタグへのネガティブな評価についても紹介します。

ピンやホッチキスで服が傷む

クリーニングタグを衣服へ取り付ける際は、ピンやホッチキスを利用します。そのため、それらの針で服が傷むと感じている方もいるかもしれません。クリーニング店でも細心の注意を払っていますが、固定針で生地が傷んでしまった経験がある方からすると、クリーニングタグは付けたくないでしょう。

取り外しが面倒くさい

クリーニングタグはピンやホッチキスなどの針で固定されているため、返却後の取り外しが面倒くさいと思っている方も多いのではないでしょうか。とくに沢山クリーニングに出した場合は、すべての衣服に一つひとつクリーニングタグが付けられているため、手間に感じるでしょう。

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クリーニングタグを付けたくない人は、どうすれば良いのでしょうか。

ここまで紹介したとおり、クリーニングタグには様々な役割があります。しかし、クリーニングタグを付けるとピンやホッチキスで服が傷む気がしたり、受け取った後に取るのが面倒くさかったり、なかにはクリーニングタグを付けたくない人もいるかもしれません。 クリーニングタグを付けたくない人は、どうすれば良いのでしょうか。

クリーニングタグは必ず付けなければならない

結論として、クリーニングタグは必ず付けなければなりません。クリーニングタグがなければ、クリーニング店の受付も、クリーニング工場も、衣服を正確に取り扱うことができないからです。現状ではクリーニングタグに変わる識別手法はないため、クリーニングに出す際はクリーニングタグが付けられることを受け入れましょう。

クリーニングタグを付ける場所は指定できる

クリーニングタグは必ず付けなければなりませんが、クリーニングタグを付ける場所は指定できます。高級な衣服やなるべく丁重に扱ってもらいたい衣服の場合は、クリーニング店の受付でクリーニングタグをどのように付けるのか確認してみてください。
基本的には各クリーニング店が衣服へのダメージとならないように細心の注意を払って付けていますが、事前に付ける場所を教えてもらえれば安心でしょう。

なお、クリーニングタグを付ける位置としては、次の表の位置が一般的です。
衣服の種類 クリーニングタグを付ける位置
ワイシャツ 最下部のボタンホール
ズボン ベルトループ(ベルトを通す部分)
ネクタイ ブランドタグ部分
ジャケット・カジュアルシャツ
セーター・ブラウス・Tシャツなど
洗濯表示・ブランドタグ

このように、クリーニングタグによって衣服が傷つくことがないように配慮されています。

クリーニングタグはクリーニングに欠かせない重要な紙

この記事で紹介したとおり、クリーニングタグには重要な役割がいくつもあります。クリーニングタグが用いられているおかげで、クリーニング品の識別、受付からクリーニング工場への情報伝達、スムーズな返却が実現しています。
また、再仕上げの際にも、クリーニングタグがあることで保証対象であることが証明できるのです。
クリーニングタグで衣類が傷むことを心配されている方もいるかもしれませんが、クリーニング店では最新の注意を払って取り付けています。クリーニングタグを取り付ける場所もなるべく衣服が傷まない場所が選ばれているため、それほど心配する必要はありません。
なお、クリーニングタグは返却後のお問い合わせの際にも必須なので、返却された衣類の状態を確認してから取り外すようにしましょう。

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