ドライクリーニングとは?お家で出来る洗濯表示の見分け方を一挙紹介!
「ドライクリーニング」という洗濯表示を見たことがあるでしょうか。馴染みのない洗濯表示なので、お家で洗濯して大丈夫なのか気になる方も多いかもしれません。洗濯表示を守らずに洗濯してしまうと、型崩れや洗濯縮みの原因となります。一度ダメージを与えてしまうと復元は難しいため、十分に注意しなければなりません。
この記事では、ドライクリーニングの意味と、お家で出来る洗濯表示の見分け方を紹介します。ドライクリーニング表示にお悩みの方は必見です。
目次
●ドライクリーニングとは
●ドライクリーニング表示の衣類も家で洗濯できる
●ドライクリーニング以外にお家でできる洗濯表示の見分け方
●お家で洗濯できるか不安な場合はクリーニングを活用しよう
ドライクリーニングとは
ドライクリーニングとは、水を使わない洗濯方法です。油が原料の特殊な溶剤(有機溶剤)を使うことで、衣類へのダメージを最小限に抑えて洗浄できます。たとえば水洗いすると型崩れしやすいカシミヤのセーターなどは、ドライクリーニングで洗浄することが多いです。クリーニング店でドライクリーニングしてもらえれば、型崩れしたり縮んでしまったりすることはほとんどありません。
ドライクリーニングでは衣類についた油汚れ(化粧品やインクなども含む)を、有機溶剤で溶かして落とします。そのため、水に弱い生地でも洗浄できるのです。一方、ドライクリーニングでは皮脂や汗、飲み物汚れなど水溶性の汚れは落とせません。これら水溶性の汚れは、染み抜きや部分洗いなどドライクリーニング以外の処理が必要になります。
ドライクリーニングの洗濯表示は、旧表示では「丸の中にドライと書かれた表示」で、新表示「Ⓟ」と「Ⓕ」です。これらの洗濯表示がある衣類を洗う際は、他の洗濯表示にも十分注意してください。
なお、ドライクリーニングの歴史は古く、1800年頃に開発されたといわれています。
旧洗濯表示
2016年12月~新しい洗濯表示
ドライクリーニング表示の衣類も家で洗濯できる
さて、洗濯表示に「ドライクリーニング」があると、家で洗濯しても問題ないのか不安になる方も多いのではないでしょうか。結論からすると、洗濯表示に「ドライクリーニング」がある場合でも、お家で洗濯して問題ありません。この洗濯表示は「ドライクリーニングできる」というマークで、「ドライクリーニングでなければならない」というマークではないからです。
ただし、「ドライクリーニング」以外の洗濯表示によっては、お家での洗濯を避けたほうがよい衣類もあります。そのため、衣類を洗濯機に入れる前に、必ず洗濯表示を確認しましょう。
ドライクリーニング以外にお家でできる洗濯表示の見分け方
お家でも洗濯できる洗濯表示の見分け方としては、洗い方を示した「洗濯処理記号」に注目します。基本的に、桶を模した「水洗いマーク」があれば、お家で洗濯しても問題ありません。
桶にバツ印の「水洗い不可」と「ドライクリーニングマーク」がある場合でも、ウールやレーヨン、麻、ポリエステルなどはホームクリーニング可能といわれています。(不安な場合はクリーニング店へ依頼することをオススメします)
一方、シルクやキュプラ、カシミヤ、革などは、ホームクリーニングは避けたほうがよいです。とくにこれらの素材でできたスーツやドレスなど、洗濯での失敗を絶対に避けたい衣類は、迷わずクリーニング店に依頼しましょう。
また、桶に手を模した「手洗いマーク」の表示がある衣類は、基本的には洗濯機の利用を避けるべき衣類です。「手洗いマーク」のある衣類は、40℃以下のお湯で手洗いするようにしましょう。洗濯機に「手洗いコース」がある場合は、取扱説明書に従って利用することも可能です。
洗濯表示にはこれらの洗い方を示した「洗濯処理記号」以外にも、漂白剤の利用方法を示した「漂白処理記号」や乾かし方を示した「乾燥処理記号」、アイロンの使い方を示した「アイロン仕上げ処理記号」が存在します。
プロに依頼すべき衣類を表す「商業クリーニング処理記号」も、注意すべき洗濯表示です。ドライクリーニングマークは「商業クリーニング処理記号」の一種で、ⓅとⒻはドライクリーニングに使用できる溶剤を表しています。また、Ⓦは専門家に依頼するべきウエットクリーニング(水洗い)を表す洗濯表示です。
~より詳しくは消費者庁ウェブサイト「新しい洗濯表示」をご覧くださいませ~
お家で洗濯できるか不安な場合はクリーニングを活用しよう
ドライクリーニングマークは「ドライクリーニングできる」ことを表す表示のため、お家で洗濯しても問題ありません。ただし、型崩れや洗濯縮みが気になる場合は、クリーニング店でドライクリーニングしてもらうことをオススメします。
また、その他の洗濯表示によって、お家で洗濯できる衣類もあれば、お家で洗濯しないほうがいい衣類もあります。お家で洗濯できるか不安な場合は、クリーニングを活用しましょう。クリーニング店に依頼してしまえば、それぞれの衣類に最適な方法で洗浄してもらえます。